PLANT 上期決算は2ケタの営業・経常増益で折り返し

 4月25日にPLANT(福井県)が発表した2024年9月期第2四半期決算(非連結2023年9月21日~2024年3月20日)は、売上高が前期比4.1%増の489億5,600万円、営業利益が95.9%増の12億3,200万円、経常利益が64.7%増の13億円で上期を折り返した。

 第2四半期累計期間は、収益力の強化を最重要課題とし、営業利益率3.0%以上の早期達成に向け、改装の実施、PB商品開発強化、R-9(R=Revolution 人件費9億円削減)の取り組みを進めた。

 改装については、既存店の客数・売上増を図るべく、ワクワク感が感じられる売場を目指して改装を実施。2店舗での改装効果を検証し、成功事例を他店舗でも展開した。

 PB商品開発強化では、目的来店性・粗利益率のアップのため、アパレルを中心に商品開発を強化。特に開発が進んでいなかった婦人服などで開発を進めた。

 R-9については、人口減による人手不足・労働単価上昇への対応として機械化を推進。業務の合理化を目指した。一部店舗では、キャッシュレス専用セルフレジでも現金決済が行えるようにして、セルフレジの利用客数の増加を図ったほか、精肉部門では輸送体制の見直し、チャンスロス・ロス削減、店舗での作業時間の短縮を進めた。

 上期の売上総利益は前期比8.0%増の113億6,900万円。売上総利益率が0.8ポイント伸長して23.2%となったことに加え、販管費は2.4%増に止まり、売上比で0.4ポイント下げたことで、大幅な営業増益に結びついた。営業利益率は前期の1.34%から2.52%へと大きく改善している。

 同社では今回の業績を踏まえ、通期連結業績予想を修正、売上高は前回予想から変わらずだが、営業利益は同2億円増の20億円(同27.4%増)、経常利益は同2億円増の21億円(同15.0%増)とした。