5月13日、コンビニエンスストア初となる移動型無人トレーナー店舗「ファミリーマート舞洲/N店」が、大阪・関西万博工事現場にオープン。工事の進捗や工事従事者数に合わせて販売場所を柔軟に移動し、商品やサービスを提供していく。トレーラー店舗は、冷蔵商品や冷凍商品を含めた約280種類の商品を取り揃え、2台のセルフレジを設置。竹中工務店・日立ハイテク考案の移動可能な工事事務所「牽引式オフグリッド型モバイルハウス」を応用したトレーラー店舗で、解放感と機能性を確保した設計になっている。日立ハイテクによるソーラーパネルと蓄電池、制御機器からなる自立電源システムと衛星インターネットを搭載し、自立通信を可能にしている。さらに、ソーラーパネルで発電した電気を蓄電池に充電し、モバイルハウス内の空調設備などに電気を供給できる。品質管理のため、トレーラー内には設定した温度帯を超えると、エアコンが自動的にON/OFFするシステムも採用した。被災地や買物不便地域などでの買物支援に役立つ移動型無人トレーラー店舗。(5月7日~13日までのニュースをまとめました)
イメージ図(ファミリーマート ニュースリリースより)
各チェーンの営業状況
ファミリーマートとローソンの既存店は堅調に推移
2024年度が始まった3月・4月の各チェーンの営業状況は下表のとおり、ファミリーマートとローソンが既存店で堅調なスタートを切った。特にファミリーマートは売上が2ケ月連続で対前年同月比4.1%増となり、ローソンも同3%台の伸びとなった。ポプラは回復基調にあり、既存店では客数が前期を上回り、売上は伸長の兆しをみせている。発表があったチェーンの4月の営業概況を以下にまとめた。
<ファミリーマート>
既存店は、日商対前年同月比4.1%増、客数は同1.0%増、客単価は同3.1%増と前年を上回り、日商は32ケ月連続で前年超えを達成。中食商品の好調継続に加え、「1個買うと、1個もらえる」施策やSNSなどでも話題となったコンビニエンスウェアの文具ライン発売など、話題性のある企画や商品が、客数や売上の押し上げに貢献した。
<ローソン>
ローソンおよびナチュラルローソンの国内ローソン事業の既存店実績は、チケット・ギフトカードを除く売上が同3.0%増、客数が同2.3%増、客単価は同0.7%増となった。米飯は金しゃりおにぎりが、カウンターファストフードでは新商品のからあげクンチーズ味2種やマチカフェの販売が好調だった。また、デザートはGODIVAや八天堂とコラボした商品、ベーカリーは定番商品の総菜パンに加え、「じゅわバタ塩メロンパン」などの菓子パンが良く動いた。玩具についてはエンタメくじや玩具菓子に動きがみられた。
<ポプラ>
4月の既存店の日商は主力カテゴリーすべてが前年を上回り、既存店日商は25ケ月連続で前年をクリア。中食では値頃感のあるおむすびやベーカリーなどが引き続き好調に推移した。また、4月から展開を開始した韓国コスメの売上が好調で、化粧品カテゴリーの売上拡大に貢献した。酒類については、行楽需要・気温の影響に加え、新商品が好調で、前月と比べて大幅に伸長した。
3月
4月
全店売上
既存店
全店売上
既存店
売上
客数
客単価
売上
客数
客単価
セブン-イレブン
0.0
△0.2
△1.3
1.1
△0.1
0.1
0.0
0.1
ファミリーマート
△0.7
4.1
△0.4
4.4
△2.3
4.1
1.0
3.1
ローソン
1.8
3.7
1.0
2.6
2.5
3.0
2.3
0.7
スリーエフ
2.5
4.2
1.8
2.3
0.3
2.2
1.6
0.6
ローソンストア100
-
△4.8
△8.2
3.8
-
△5.3
△6.6
1.3
ミニストップ
△2.3
△2.0
△3.0
1.0
△1.2
△1.3
△1.2
△0.1
ポプラ
△8.7
2.4
2.0
0.4
△4.6
3.4
2.6
0.8
*前年同月増減率%