アイリスオーヤマ(宮城県)は、同社の大連工場(中華人民共和国)で製造したDX清掃ロボット「BROIT(ブロイト)」を12月26日に発売した。
「BROIT」は、水拭き清掃ができる自律走行型ロボットで、セラミックタイルやビニル床などの床材や汚れに応じて3つの清掃モードを切り替えることが可能だ。モップ清掃や自動床洗浄機による作業員の負担を軽減できることからスーパーマーケットやドラッグストア、飲食店などの商業施設やオフィスビル、医療施設などへの試験導入が進んでいる。
同社のサービスロボットの累計導入社数は5,000社(2020年1月~2023年12月、アイリス電工での販売分およびトライアルを含む)を超えており、国内における業務用清掃ロボットのベンダーシェアでは、富士経済「2024年版 自律走行ロボットポテンシャル分析」において1位を獲得している。
2021年にロボティクス事業に本格参入しており、ロボットの選定からコストシミュレーション、清掃仕様や工程表の作成、導入、アフターサービスまで一貫して対応できる体制を整えている。この強みを生かし、作業者の負担軽減や人手不足の解消を図る。
さらに、2025年にはグループ企業のシンクロボ(東京都)が開発したソフトウェアを搭載し、ハードウェアとソフトウェアの双方を内製化した清掃ロボットを発売する予定だ。これにより、仕様変更や品質改善を迅速に行うことが可能となり、コスト調整やメンテナンスを含むアフターサービス体制の一元化を実現する計画だ。