新規出店のスピード緩めず
新規出店については、中間期末までに57店舗を出店。通期では120店舗の出店を予定しており、下期で残りの新規出店をすすめる。同社が新商勢圏と位置付ける関東地区、中部地区、関西地区での出店数も順調に推移。中間期末での総店舗数は、前年同月から120店増の1546店舗となった。
これまでに明らかにしている福島、長野両県への進出については、横山社長は福島県内ですでに調査を始めていると明らかにした。長野県も今後調査に入るといい、福島県への進出は早くても2年はかかる見通しを示している。
今後の出店方針については、今期、来期は120店舗の出店を続け、その先も120前後の新規出店をめざす。足元では建築費の高騰などマイナス要因もあるものの、「出店をやめることはない。しっかりと収益を確保できるオペレーションで利益を出していく」と強調。閉店についても、スクラップ&ビルドや契約満了による退店はあるとしながらも「赤字で閉店した店舗は記憶にない」と自信をのぞかせた。
なお、大手のドラッグストアでは近年、М&A(合併・買収)の動きが活発化しているが、これについても従前どおり「М&Aは全く考えていない」と否定。「自分たちで新規出店することが大事だ。着実に1店1店つくり上げる。その延長線上に売上高1兆円が見えてきている」と述べた。
通期の業績予想(連結)は売上高が対前期比7.5%増の1兆370億円、営業利益が同0.3%増の316億円、経常利益が同0.3%増の344億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同0.2%増の245億円と期初予想を据え置いた。コスモス薬品は無事通期売上高1兆円を達成できるか、動向が注目される。