2025年4月9日のABEMAで首位に立ったのは『薬屋のひとりごと』。週末に最新エピソードが更新される本作が週の半ばで1位を獲得するのは異例であり、話題性や視聴回数の持続力の高さを物語っている。とはいえ、この時期に1位を奪えるライバルが見当たらないことも事実で、春の新作群に“絶対王者”に匹敵する勢いの作品がまだ出てきていないのが現状だ。
そんな中で注目されているのが、2位に初登場した『ざつ旅 -That’s Journey-』。ゆるくて自由な旅情を描く本作は、視聴後の満足感が高く、SNSでの反響も上々。ABEMAでの初登場でいきなりトップ3入りしたことからも、『薬屋のひとりごと』の次世代ライバル候補として期待がかかる。今後の継続的な順位維持が試金石となりそうだ。
一方で、ABEMAで先行配信されているにもかかわらず、やや伸び悩んでいるのが『ユア・フォルマ』。先行視聴のアドバンテージがあるはずだが、視聴者層の掴み方に課題があるのか、勢いが伸びきっていない印象を受ける。さらに、『ヴィジランテ -僕のヒーローアカデミア ILLEGALS-』や『Summer Pockets』といった話題作もランクインはしているものの、配信が複数サービスに分散された影響か、ABEMA内での存在感はやや希薄なものになっている。
©石坂ケンタ/KADOKAWA/「ざつ旅」製作委員会