イオンはさらなるグループ再編へ
国内流通業界でセブン&アイと双璧を成すイオンでは、グループ内再編が依然活発だ。
24年11月には、ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(東京都)が、イオン連結子会社だったいなげや(東京都)を完全子会社化。イオン東北(秋田県)は25年3月にイオンスーパーセンターを吸収合併した。
さらに同年2月末には、イオンがイオンモール(千葉県)、イオンディライト(東京都)の連結子会社2社を完全子会社化する方針を固め、基本合意書を締結したと発表した。このうちイオンモールは株式交換のかたちで同年7月までに、イオンディライトについてはTOB(株式公開買い付け)によって5月までにそれぞれ完全子会社となり、上場廃止となる見通しだ。
2社ともに業績は好調だが、経営判断の加速と事業会社の連携強化、さらに親子上場の解消による組織機能の効率化などによって、グループ全体のさらなる収益力向上を図るねらいである。