”EC不毛地帯”だった個人店舗を救う! LINEでのEC開設を可能にした「Lea」とは

この数年の間に、生活に急速に浸透したEC。その背景には「BASE」「Shopify」に代表されるECサイト開設支援プラットフォームの存在がある。それでも、個人経営の店舗にとっては、ECサイトを立ち上げるのは金額面でも技術面でも今なおハードルは高い。その中にあって、コミュニケーションアプリの「LINE」を活用し、安価で気軽にECサイトを開設できるサービスとして人気を集めているのが「Lea(レア)」だ。2022年の本格的なサービス開始以降、ユーザー数は2年あまりで50倍に増加。個人経営の飲食店を中心に着実に支持を獲得している、その人気の秘密とは。

LINE上に気軽にECサイトを構築

「BASE」「Shopify」「STORE」など、今日ではECサイト開設を支援する多くのサブスクリプションサービスが存在する。

 しかし、個人が営む小規模の飲食店や小売店にとっては、月額1万円単位の利用料は金額的にハードルが高い。また、手続きが不慣れな場合は開設代行を業者に委託しなければならず、初期費用だけで数百万円を要するケースも多い。

 対して、LeaではLINE公式アカウント上に簡単にECサイトを構築することができる。普段慣れ親しんでいるLINEを使って、商品登録から商品検索、予約・注文、決済、問い合わせまでの一連の機能をワンストップで実装できるのだ。ネットに不慣れな人でも直感的に操作しやすいUIで、利用料金も月額3000円と、金額面での導入ハードルも低い。

Lea顧客セグメント画面
顧客セグメント画面

 クーポン発行、キャンペーンページ作成、セグメント配信などの営業ツールも豊富に揃えている。顧客セグメント機能もあるので「1回来店した顧客に1カ月後に再来店を促す」など、セグメントを細かく切ったプッシュ営業も可能だ。

「これだけ低額でミニマムのEC機能を利用できるサービスはほかにないと自負している。本格的なECサイトを開設する前のテストマーケティングにも活用できる」と、Leaを運営するINFLU(大阪府)代表の水戸亮太氏は自信を見せる。

 店舗を利用する顧客にとっても、お気に入りの店舗の公式LINEアカウントを登録しておけばLINE上で予約や注文がすべて完結する。ストレスフリーな顧客体験を提供することができるのだ。

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