〔海外決算〕米マクドナルド、4~6月期=1株利益予想上回る

米マクドナルドのロゴ
(時事通信社)

 【ニューヨーク時事】米ファストフード大手マクドナルドが6日発表した2025年4~6月期決算は前年同期比で5%の増収、11%の増益となった。米国内の売り上げが、低価格メニューの人気や販促キャンペーンを背景に回復した。米メディアによると、売上高と調整後1株当たり利益は市場予想を上回った。

 世界の既存店売上高は前年同期比3.8%増(前年同期実績は1.0%減)。米国は2.5%増(同0.7%減)で、国外でも高い伸びを見せた。

 米国では、昨年に5ドルのセットメニューを導入。ハンバーガーを1個買うと、2個目を1ドルで追加できるプロモーションや、映画とのコラボ商品を展開した。

 米CNBCテレビによると、決算説明会でケンプチンスキー最高経営責任者(CEO)は「低所得層の消費者に再訪を促すことは非常に重要だ。彼らは中・高所得層の消費者よりも頻繁に来店する」と述べた。その上で、「このように二極化した消費者層が、米消費者の短期的な動向について当社が慎重姿勢を維持している理由だ」と説明した。  

◇マクドナルド(MCD)決算の概要
    25年4~6月期  前年同期
売上高    6,843 6,490
純利益    2,253 2,022
1株利益    3.19  2.97

(注)売上高と純利益の単位は100万ドル、1株利益は調整後、ドル

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