PLANT、本決算は営業・経常減益も純利益は大幅伸長

 PLANT(福井県)が10月24日に発表した2025年9月期決算(非連結2024年9月21日~2025年9月20日)は、売上高が前期比0.8%減の977億6,400万円、営業利益が5.7%減の20億600万円、経常利益が5.3%減の21億3,100万円、純利益が268.0%増の13億4,500万円で着地した。

 財政状態については、総資産が13億7,600万円減の370億900万円、純資産が9億3,300万円増の153億2,100万円、自己資本比率は3.9ポイント上昇して41.4%となった。

 通期は減収、営業・経常減益となったが、業績予想を上回る決算となった。前期に1店舗を閉店したことが影響し、全社売上高は減収となったが、既存店売上高は0.9%増と健闘。

 上期は、消費者の節約志向や価格競争が高まるなか、重要施策である客数回復を目的とした価格強化の実施などで、売上総利益は前年同期比で0.55ポイント低下し、営業利益は2億5,200万円の減益。下期については、価格強化を継続しつつ、原価交渉・商品選定の見直しなどを行い、売上総利益率は0.11ポイント改善し、営業利益は1億3,000万円の増益に転換。

 通期では、売上総利益率が0.21ポイント低下して22.82%となったが、販管費の2億7,500万円減少が効いて、営業利益は1億2,200万円の減少にとどまった。純利益の伸長は、主に減損損失が大幅に減少したことによる。

 ガソリン・灯油、不動産賃貸料収入を除いたフーズ・雑貨合計売上高は2.7%減の888億2,700万円。物価高による節約志向の高まりから、フーズ・雑貨とも買上点数が苦戦したが、重点施策であるPB差別化によって、特に惣菜・ベーカリーの買上点数・売上が伸長した。雑貨については、前期の能登半島地震・南海トラフ地震臨時情報による防災用品需要の反動減が響いた。

 なお、ガソリン・灯油の売上高は前期比16億7,600万円増の85億2,400万円となり、新設した「志摩店ガソリンスタンド」のフル稼働が寄与した。

 2026年9月期の業績については、売上高で1.3%増の990億円、営業利益で9.6%増の22億円、経常利益で7.9%増の23億円を見込み、増収増益の決算を計画した。

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