JR東日本クロスステーションとKKday、東京駅「グランスタ」でインバウンド消費促進の実証実験

JR東日本クロスステーションデベロップメントカンパニー(東京都、以下「JR東日本クロスステーション」)と、旅行体験予約プラットフォーム「KKday」を展開するKKDAY JAPAN(東京都)は10月29日、東京駅構内の商業施設「グランスタ」で、訪日外国人向けの消費促進を目的とした実証実験を開始すると発表した。
訪日観光客、とくに台湾からの旅行者はリピーターが多く、約9割が新幹線や特急を活用して複数地域を訪問している。移動時間を活用した買い物や飲食ニーズも高いとされる。
こうした需要に対応するため、両社はJR東日本クロスステーションが運営するエキナカ施設「グランスタ」と、KKdayのインバウンド向け販売網を組み合わせ、旅行者の利便性向上を図る。
第一弾として、2025年11月4日からグランスタ内約300店舗で利用できるバウチャー「GRANSTA Premium Voucher」を販売。購入額に対してプレミアムを付与する(例:1万円分のバウチャーを8,500円で販売)。

第二弾では、駅弁や惣菜、スイーツなどをパッケージ化し、事前決済後にグランスタで受け取れる「旅のお供セット(仮称)」を2026年1月以降に販売する予定。
また、台湾で開催される旅行博「台北国際旅行博」期間中(2025年10月27日〜11月12日)には、JR東日本と連携し、JR EAST PASS購入者にグランスタで使える1,000円分のバウチャーを配布するプロモーションを実施する。
両社は今回の取り組みを通じ、エキナカ消費のモデルを発展させ、訪日旅行者が「買う」「食べる」「体験する」を一体的に楽しめる環境づくりを推進。東京駅からインバウンド需要拡大につなげたい考えだ。