中国物価、4カ月ぶりプラス=デフレ懸念は根強く―10月

【北京時事】中国国家統計局が9日発表した10月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比0.2%上昇した。物価の伸びがプラスになるのは6月以来4カ月ぶり。ただ、水準は低く、デフレ懸念は依然根強い。
項目別では、旅行の上昇率が2.1%と、前月(0.9%)から拡大した。国慶節(建国記念日)関連の大型連休が昨年より長かったことが背景。物価に大きな影響を与える豚肉価格の下落幅縮小も寄与した。
価格変動の激しい食品とエネルギーを除いたコアインフレ率は1.2%。前月よりも0.2ポイント上昇した。 統計局が同時に発表した卸売物価指数(PPI)は2.1%低下。前年割れは37カ月連続となる。