ナフコ、中間期は減収も利益は大幅回復

ナフコ(福岡県)が11月7日に発表した2026年3月期第2四半期決算(非連結2025年4月1日~9月30日)は、営業収益が前年同期比5.8%減の909億9,300万円、営業利益が106.5%増の18億3,300万円、経常利益が89.1%増の17億1,000万円となり、利益は大幅に回復した。
異業種を含む競合各社との競争激化や、昨年8月の日向灘地震や台風10号の影響で防災 用品需要の反動減があり、売上高は前年同期に比べて56億8,000万円減の906億900万円にとどまった。
売上総利益に営業収入を加えた営業総利益は、売上高の減少に伴って5億3,600万円減の315億6,600万円となったが、販管費は、電気代が高止まりで推移したものの、物流センターや店舗配送の運用の見直しを行い、物流費・配送費を中心にした費用削減効果で14億8,100万円減少。その結果、営業利益は9億4,500万円増加した。
セグメント別の状況は、「資材・DIY・園芸用品」の売上高が4.2%減の442億2,200万円。玄米保冷庫や米収穫用品などが大きく伸長し、猛暑の影響で夏物衣料や散水用品なども好調に推移した。「生活用品」は6.9%減の237億1,200万円。米が大きく伸長し、家電製品、果実酒瓶や漬物樽などの漬物用品も好調だったが、殺虫剤、洗濯洗剤、アウトドア用品は低調だった。
「家具・ホームファッション用品」は9.1%減の149億9,200万円。折りたたみラグカーペットやソファーベッドなどが好調に推移する一方、ベッドや食卓セットなどは振るわなかった。「その他」は6.0%減の76億8,100万円。好調な自転車やカー用品に対して、ペット用品は苦戦を強いられた。
2026年3月期の業績については、営業収益で4.8%減の1,730億8,000万円、営業利益で113.2%増の27億円、経常利益で107.8%増の27億6,300万円を見込み、減収ながらも大幅な増益を予想した。