ビックカメラ、学習プラットフォーム「モノグサ」活用で家電アドバイザー試験の合格率向上に成果

記憶定着のための学習プラットフォーム「Monoxer(モノグサ)」を提供するモノグサ(東京都)は11月12日、ビックカメラ(東京都)の店舗販売員を対象に実施している同サービスの活用成果を公表した。
ビックカメラでは2024年3月に試験運用を開始し、同年10月から本格導入している。
今回、2025年3月に行われた「家電製品アドバイザー資格認定試験」の学習データを分析したところ、Monoxerを積極的に活用した販売員(高活用者※)は、非活用者に比べて「AV情報家電」で合格率が41.3ポイント、「生活家電」で35.9ポイント高い結果となった。学習量に応じて成果に明確な差が生じており、Monoxerの継続的な活用が資格取得に大きく寄与したことが分かった。
学習効率の面でも効果がみられ、ビックカメラの社内アンケートでは、導入前と比べて平均約32%(約6.4時間)の学習時間を削減できたという。Monoxerが備える「解きながら憶える」学習設計や、「1回の学習を約20問に区切る」マイクロラーニング形式が効率化に貢献したとみられる。
同サービスは、塾や学校などの教育機関に加えて企業での活用も広がっており、商品知識や専門スキルの習得支援にも導入が進んでいる。ビックカメラでも、販売員が家電製品やサービスの専門知識を効率よく習得できる環境づくりを目的に導入を進めている。
ビックカメラ担当者は「隙間時間で学習できる点や、問題演習を繰り返して記憶が定着しやすい点が社員から高く評価されている。Monoxerを活用することで成果につながることを全社に共有し、さらなる利用促進と学習支援の強化につなげたい」とコメントしている。
※ビックカメラがMonoxer上で用意した学習コンテンツのうち「2冊以上の問題集を記憶した」と判定された学習者を指す。