マツキヨココカラ、中間期は増収増益で堅調

マツキヨココカラ&カンパニーのロゴ

 マツキヨココカラ&カンパニー(東京都)が11月13日に発表した2026年3月期第2四半期決算(連結2025年4月1日~9月30日)は、売上高が前年同期比4.4%増の5,490億円、営業利益が7.4%増の404億円、経常利益が7.9%増の427億円となり、売上高・利益とも堅調な伸びをみせた。

 マツモトキヨシグループ事業の売上高は7.2%増の3,518億2,300万円、セグメント利益は7.6%増の281億9,400万円となり、上期は増収増益で着地。都市部や繁華街、商業施設における人流の増加、訪日外国人観光客による需要拡大を確実に捉え、化粧品を中心に売上を伸ばした。

 また、1億6,364万の顧客接点を活用し、店舗とアプリ・オンラインストアを融合する施策の推進や、ドラッグストアと調剤事業のシームレスな連携による顧客の利便性向上、デジタル技術による運営効率化など、「差別化戦略」を推進。都市圏を中心とする重点エリアへの出店強化と、調剤併設化の推進、ASEANを中心とした新規国進出を含めた海外事業の拡大など、「投資戦略」についても進めた。

 新たな取り組みを象徴する店舗展開では、5店舗目のフラッグシップとして、「マツモトキヨシ銀座5th店」を全面リニューアル。日本初、ドラッグストア初などの商品を展開し、没入型サイネージで先進的な顧客体験を提供する「GINZA FLAG」を開店した。

 ココカラファイングループ事業の売上高は0.1%増の1,959億7,400万円、セグメント利益は0.3%減の112億5,200万円。「差別化戦略」、「投資戦略」などの重点戦略については、マツモトキヨシグループと同様の取り組みを行うとともに、アプリを活用した効率的かつ効果的な販促策の実施により、ロイヤルカスタマーの醸成を推進。また、さらなる収益性の向上を目指し、人的資本の再配置や経営資源の最適化を目的としたスクラップ&ビルドを進めた。

 2026年3月期の連結業績については、売上高で1兆1,000億円、営業利益で4.2%増の855億円、経常利益で3.7%増の895億円を見込んでいる。

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