サミットの26年3月期上期決算は増収増益 営業収益は過去最高を更新

サミット(東京都/服部哲也社長)が11月13日、2026年3月期上期決算を発表した。増収・増益と好調で、上期としては営業収益が過去最高を更新している。

サミットの26年3月期上期決算について説明する服部哲也社長(右)=11月13日、東京都内

 サミットの263月期上期決算は、営業収益が対前年同期比3.0%増の1848億円、営業利益が同47.5%増の38億円、経常利益が同66.9%増の38億円、中間純利益が同76.6%増の27億円の増収増益だった。営業収益は同社の上期決算としては過去最高を更新している。

 増収要因は既存店の好調だ。既存店売上高は同3.0%増。1人当たり買い上げ点数は同3.4%減だったが、1点単価が同5.6%増と上昇し、客単価は同2.1%増となった。客数も同0.9%増と伸長した。利益面では、販管費及び一般管理費は同3.6%増となったものの、売上増により営業総利益が伸長したことで、コスト増加分を吸収した。

 服部社長は「今回業績が大きく伸長したのは、253月期で思うような数字を出せなかった反動ともいえる。ただ、生鮮部門の仕入れ方法の見直しや、グロサリーでの販促施策など新たな取り組みによる成果が少しずつ見え始めている」と話した。

 部門別売上高は、生鮮3部門、総菜およびベーカリー、加工食品などのその他食品がすべて増収だった。生鮮3部門は同2.0%増、総菜およびベーカリーと、その他食品はいずれも同4.3%増。このうち、ベーカリーが同10.1%増と最も大きく伸長した。改装した2店舗にインストアベーカリーを導入したことが影響したという。一方で衣料品は同4.5%減と苦戦した。

 出店政策については、上期は256月に「サミットストアららテラス北綾瀬店」(東京都足立区)を出店した。閉店は衣料品専門店「コルモピア」の「滝野川店」(東京都北区)の1店舗。これにより、上期末でコルモピア(33店舗)を含む店舗数は計137店舗になっている。下期は263月に建て替えのかたちで「サミットストア西小山店」(東京都品川区)の出店を計画する。

 通期の業績予想は期初発表から据え置き、営業収益は対前期比4.3%増の3800億円、営業利益は同27.6%増の98億円、経常利益は同31.6%増の100億円、当期純利益は同28.8%増の65億円を見込んでいる。

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