農業経営体数、初の100万割れ=5年で23%減、法人は増加―農水省調査

農林水産省
〔写真説明〕農林水産省=東京都千代田区(時事通信社)

 農林水産省が28日発表した2025年農林業全数調査(センサス)で、農業経営体の数が前回調査の20年と比べ、23.0%減の82万8000経営体となり、初めて100万を下回った。このうち個人が23.9%減少した一方、団体は2.9%増加。経営体当たりの耕地面積も拡大しており、法人化に伴う大規模化の進展が示された。

 同省によると、個人経営体数は比較可能な15年以降で、過去最低の78万9000だった。一方、団体経営体のうち法人は7.9%増の3万3000。農地の集積化や、土地を借りて営農する事例が増えていることが背景にある。20ヘクタール以上の耕地面積割合は初めて5割を超え、大規模化が進んでいる。 

 自営農業を主な仕事とする世帯員数は、全ての年齢階層で減少。高齢化による引退や資材価格の高騰で離農者が増えたためとみられる。内訳では65歳以上が占める割合は初めて減少に転じ、平均年齢は20年比0.2歳低下の67.6歳だった。

 農林業センサスは、5年ごとに全国の農林業経営者などに対し調査し作成している。 

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