システム障害発生時も発注止めない! 最短60分で再開できる緊急発注システム開発!!【STORES】
アサヒビールへのサイバー攻撃により現在も仕入れに影響を受けている飲食店チェーンは数多く、さらに12月9日には青森県東方沖で震度6の地震が発生するなど、自然災害の不安も高まっている中、システム障害が発生した際に備えて受発注のデータをバックアップすることは、事業継続計画(BCP)における重要な課題となっている。
一方で、経済産業省がまとめた調査結果によると、中小企業のBCP策定率は15.3%にとどまっており、多くの企業が災害やサイバー攻撃などによるシステムの緊急停止時の具体的な代替手段を持てていないのが現状だ。
そこで、ネットショップ開設サービスなどを手掛けるSTORES(東京・恵比寿、佐藤裕介社長)は、外食企業と卸業者に多く導入されているインフォマートの「BtoBプラットフォーム 受発注」のデータをバックアップし、システムが停止した緊急時でも最短60分で発注して、食材の翌日納品を可能とする、飲食チェーン向けの緊急発注システム〈マキトリ発注〉の提供を始めた。
同サービスは、1日1回指定した時間に前日から7日前までの納品データを自動取得し、前週同曜日の実績平均から発注数を算出。曜日区分(平日/金曜日・祝前日/土曜日/日曜・祝日)の4パターンで発注数を最適化し、障害時でも精度の高い最適数量を提示できるようにしたもの。
障害が発生した際には、発注内容を画面上で確認・調整した後、取引先に自動でメール送信でき、発注データは主要な受発注プラットフォームに取り込み可能なCSV形式で生成されるため、システム復旧後も通常の発注フローにスムーズに移行できるようになっている。
また、緊急時に必要な商品のみを抽出したり、直営とFCで別々のアカウントを持っている場合も〈マキトリ発注〉の1アカウントに集約して一元管理できるようになっている。そのほかにも、〈マキトリ発注〉から緊急で発注した内容を、各店舗の店長にすぐに報告でき、発注送信前に不要な商品を除外したり数量を変更したりといった柔軟な調整も可能となっている。
初期費用は規模によって異なるため見積もりとなり、利用料金は1社につき月額7万7000円(1年契約の場合)となる。同社は今後、同サービスを平時の発注業務でも既存の受発注プラットフォームとの運用整合性を保ちながら、現場の作業負荷を軽減するワークフローへ進化させていくとしている。
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