”EC不毛地帯”だった個人店舗を救う! LINEでのEC開設を可能にした「Lea」とは

常連客に限定した“限定ECサイト”の運用例も

Leaキャンペーンページのイメージ
キャンペーンページのイメージ

 Leaのユーザーは、全国に2000弱(2025年5月現在)。飲食店、弁当やスイーツなどテイクアウト専門店、酒屋、美容院などがメーンだ。

 例えばスイーツ店ならクリスマスケーキをあらかじめLINEで注文し、クリスマスイブ当日に受け取りに行く、といった使い方ができる。従来の紙での予約・注文がLINE上で一括管理でき、オペレーションが簡便になるのは、ワンオペなど少人数で切り盛りする個人経営の店舗にとっては心強い。

 Amazon、楽天など既存のプラットフォームでECサイトを運営する店舗が、常連客など特定の顧客を対象とした”限定ECサイト”として運用する例もある。

 日本酒を取り扱うある酒屋では、仕入れ先の蔵元からブランド毀損防止を理由に、ある商品のECでの出品を拒まれてしまった。しかし、LINE公式アカウントでの販売であれば特定の顧客に対して「EC販売NG」の日本酒も特別に販売することができる。顧客にとっても市場に出回らないレア銘柄を購入できるのは体験価値が高く、エンゲージメント向上にもつながったという。

 第一次産業の分野では、地方の農家が販路拡大に利用しているケースもある。長野県のあるリンゴ農家では、化学肥料も有機肥料も使わないリンゴ栽培に取り組んでいる。これまでは農協への出荷しか販路がなかったが、Leaを活用することで、Instagramでの投稿からEC販売につなげる販売チャネルを構築し、全国に販路を広げることができた。

 Leaはその導入のしやすさから、活用シーンも幅広い。「アーティストがグッズ販売に活用するケース、飲食店がTシャツなどのオリジナルグッズを販売しブランディング強化に活用するケースもある」(水戸氏)

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