”EC不毛地帯”だった個人店舗を救う! LINEでのEC開設を可能にした「Lea」とは
「小さくて温かいOMO」を実現

こうして2022年にLeaの事業譲渡を受けた水戸氏。その時点で40ほどだったユーザー数は、この2年あまりで約2000と50倍にまで増加した。売上も直近の1年で倍増するなど、Leaは「個人店でも安価で手軽にECサイトを開設できるツール」として着実に支持の輪を広げている。
「常連さんを大事にし、関係値を築くことが飲食店経営の要。その点、LINEという日本で最も普及するコミュニケーションツールを使えば、お客さまともフラットにコミュニケーションをとることができ、自然な形で販促や来店につなげることができる」水戸氏はこう語る。その言葉には、かつて飲食店を経営し、廃業という挫折を味わった当事者としての実感がこもっている。
不特定多数の顔の見えない顧客を対象とする通常のECサイトと異なり、「特定少数」の顔の見える関係値の中で、顧客とのエンゲージメントを高める。そのような用途においてLeaは親和性の高いツールといえる。多少デフォルメした表現だが「小さくて温かいOMO」を実現するツールと言えるのではないか。
「店舗経営で大変な思いをした自分だからこそ、頑張っている個人店舗の方々を応援し、志半ばでお店を畳まなければならない状況を一つでもなくしたい」と水戸氏は意気込む。