日本郵便、食品ロス削減ECのクラダシと資本業務提携=ネット通販強化、冷凍弁当も

日本郵便は4日、食品ロスの削減を目指す電子商取引(EC)サイトを運営するクラダシと、資本業務提携すると発表した。賞味期限間近や過剰在庫などとなり販売機会をなくした商品を日本郵便のECサイトや一部店舗で販売し、ネット通販事業の強化を狙う。両社は共同で冷凍宅食サービスにも乗り出す。
クラダシによる新株の第三者割り当てを約5億円で引き受ける。出資比率は約10%。食品ロス削減商品の販売は早ければ秋頃に始める計画で、売り切るため価格変動制の仕組みを活用する。このほか、幅広い世代を対象とした冷凍宅食の開発も始め、年明けをめどにサービス開始を目指す。
日本郵便の通販はカタログや店舗網を通じた販売に強みを持つが、ネット通販では後れを取っている。商品の品ぞろえ拡大などを通じ、売り上げ伸長を目指す。