新体制下初となるイトーヨーカ堂の新店 「ヨークフーズMARKIS葛飾かなまち店」をレポート

イトーヨーカ堂(東京都/山本哲也社長)は9月3日、東京都葛飾区に「ヨークフーズ MARK IS葛飾かなまち店」(以下、かなまち店)を開店した。同店は、親会社ヨーク・ホールディングス(東京都/石橋誠一郎社長)がベインキャピタル傘下に入ってから初の新店となる。新たな挑戦が詰まったヨークフーズ最新店の売場づくりとは。

大型商業施設内にオープンしたヨークフーズ MARK IS葛飾かなまち店
大型商業施設内にオープンしたヨークフーズ MARK IS葛飾かなまち店

SC内に核SMとして出店

 かなまち店は、JR常磐線「金町」駅から徒歩10分の場所にある。三菱地所(東京都/中島篤社長)運営の大型ショッピングセンター(SC)「MARK IS葛飾かなまち」内1階にオープンした。同地はかつて総合スーパー業態の「イトーヨーカドー金町店」(22年に閉店)が長年営業していた場所で、再開発に際して食品スーパー(SM)として再出店を果たした。

 店舗周辺には住宅街や団地があるほか、小・中学校、大学が点在する。半径1㎞は約2万5000世帯/約5万人が居住し、ファミリー層が多い。半径3㎞内には自社店舗が5店舗あり、イトーヨーカ堂のドミナントエリアとなっている。

 かなまち店店の売場面積は標準サイズの592坪。商品政策(MD)面では「消費の二極化への対応」「簡便・即食」「地域性」という3つのコンセプトのもと、売場各所で新たな取り組みに挑戦している。また、約50のテナントが入る大型SC内への出店ということもあり、ハレの日需要を想定した提案も随所に見られた。

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