ブルーゾーンHD、中間期は増収増益で好調

ブルーゾーンホールディングス(埼玉県)が11月10日に発表したヤオコー分の2026年3月期第2四半期決算(連結2025年4月1日~9月30日)は、営業収益が前年同期比9.8%増の3,949億円、営業利益が8.2%増の230億5,700万円、経常利益が8.7%増の227億1,800万円となり、好調に推移した。
上期は、第11次中期経営計画(2025年3月期~2027年3月期)に基づき、「グループでより強くなる」をメインテーマに掲げ、ライフスタイル業態とディスカウント業態の各社が自律的な成長を果たすことで、商圏シェアの向上を図るとともに、「グループ売上高1兆円体制」に向けた基盤づくりを進めた。
創業135周年に当たる当期は、商品面では、独自化・差別化につながる品揃えを実現するため、ミールソリューションの充実に注力し、バリューチェーン全体で競争優位を実現するため、製造小売業へ踏み込み、SPA型の商品開発の拡大を進めた。また、PB商品の品質・価格面については、さらなる磨き込みを行った。
販売面では、二極化対応を継続し、価格コンシャスを強化。EDLP(常時低価格施策)や「厳選100品」に加え、生鮮の頻度品などの価格政策に取り組むとともに、集客強化を図るため、単品量販を推進する「日本一企画」、地方の特産品を品揃えする「産地フェア」や「豊洲祭り」などを実施。また、顧客別対応のさらなる進化のため、販促・品揃えを中心に「南北政策」を推進した。
生産性の向上については、自動化による業務改善やデジタルを活用したカイゼンに取り組み、グロッサリー商品を対象としたAIによる需要予測に基づく自動発注システムの活用は順調に推移。また、レジ部門ではフルセルフレジの導入を進め、電子棚札や業務支援アプリを順次導入するなどペーパーレス化を推進し、働きやすい環境の整備に努めた。
上期は、杉並桃井店(東京都杉並区)、松戸古ケ崎店(千葉県松戸市)、まるひろ上尾SC店(埼玉県上尾市)を開設。杉並桃井店については東京都23区での初出店となり、11月には板橋四葉店(東京都板橋区)も開設した。また、既存店3店舗の大型改装を実施しており、通期合計で9店舗の改装を計画した。
連結売上高は9.9%増の3,802億1,800万円。売上総利益は946億6,000万円で前年同期に比べ83億9,500万円増加。売上総利益率は24.9%で前年並みを維持し、営業収入を加えた営業総利益は92億9,700万円増加して1,093億4,200万円に拡大した。
2026年3月期の連結業績については、営業収益で4.8%増の7,720億円、営業利益で1.2%増の338億円、経常利益で1.3%増の330億円を見込み、増収増益で着地する模様。