ラップ&ホイル市場、節約意識の高まりで食品保存ニーズが拡大
シリコーン加工ホイルで、調理・片付けが簡単に
アルミホイルの期間通算の金額PIは、478円で対前年同期比0.8%減、数量PIは2.78で同4.5%減となった。アルミホイル市場を牽引するのは、表面にシリコーン加工を施したアルミホイルで、油なしでもフライパンに食品がくっつかず、焦げ付きにくい特性から、フライパンやオーブントースター、ホットプレートなどでの利用が広がっている。
市場をリードするのは旭化成ホームプロダクツの「クックパー フライパン用ホイル」。同社は、料理研究家のリュウジさんとコラボレーションして「パ飯」を提案。くっつかず簡単にパッとつくれて、後片付けもパッと簡単にできるレシピを公開している。シリコーン加工アルミホイルの使用経験率はまだ低いため、成長ポテンシャルの高いカテゴリーといえる。また、単価が高いため、売上への貢献度も大きい。
さらに、おにぎり専用ホイルも注目されている。適度に湿気を通す加工により、ごはんが水分でベタつかずくっつきにくいだけでなく、外側のアルミホイルが水分を逃がしすぎないため乾燥によるパサつきも抑えられる。アルミホイルの保存性、遮光性、防湿性など、利便性の高さを訴求することで、市場のさらなる需要拡大が期待される。
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