マミーマートHDの25年9月期決算は増収増益! 出店攻勢でさらなる規模拡大へ

今期も新規出店攻勢を継続

マミーマートHD代表取締役社長の岩崎裕文氏

 26年9月期は、同社初となる茨城県への2店舗出店を含む計9店舗をオープンする計画となっている。もともと中計では269月期までに12店舗の新規出店を掲げていたが、3年累計出店数は、249月期の2店舗、259月期の6店舗と合わせ、合計17店舗となる見通しだ。

 さらに決算説明会では、2712月までの出店計画も明らかにされた。この計画では、269月末以降に合計9店舗を開業する予定で、その中には、現在店舗のない神奈川県内での2店舗出店も含まれている。なお、新規出店のフォーマットは、鮮度・品質にこだわった生鮮食品を核に広域商圏から集客をねらう「生鮮市場TOP!」が中心となる。

 店舗網拡大に向けて、岩崎社長は「今後の事業規模拡大に向けてM&Aも視野に入れている」と話す。

 出店の加速に合わせ、物流の改革も進めている。とくに重点的に取り組んだのはコンテナ単位の大量一括仕入の頻度向上だ。259月期のコンテナ仕入実績は前年から同107%増と大幅に伸長した。これにより輸送効率が向上し、外国産ワインの原価は7%減、オリーブオイルも6%減となるなど、コスト低減につながっている。

 26年9月期は、物流センターの活用をさらに進め、一括仕入体制の強化を進める方針だ。また、一部商品では貨物列車配送の活用にも踏み込み、物流コストの抑制と鮮度維持の両立をめざす。

 新規出店とサプライチェーンの効率化を同時に進める計画により、店舗網の拡大と高い収益性の確保の両立を図るマミーマートHD269月期の連結業績予想は、営業収益が同16.2%増の2250億円、営業利益が同3.8%増の70億円、経常利益が同5.6%増の76億円、当期純利益が同1.0%増の53億円を見込む。

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