ウエルシアとツルハがついに経営統合!新生・ツルハHDが描く成長ビジョンの全容
新PB「からだとくらしに+1」を来春スタート
中期的な成長に向けては、統合後から29年2月期までの3年間を「フェーズ1」、30年2月期から32年2月期までの3年間を「フェーズ2」と定めている。
フェーズ1は「設計と構築」(鶴羽社長)とし、先述のライフストア実現に向け、ツルハHDとウエルシアHDの2社間でヒト・モノ・カネ・情報の統合を進めていく。フェーズ2は、「飛躍」とし、フェーズ1で固めた基盤をもとに、「グループビジョン」に掲げるライフストア実装、サービス提供を本格的に進めるという。
基盤構築に向けて統合1年で実行する施策としては、ナショナルブランド(NB)の共同調達によるグループ一括での原価低減や、ウエルシアHDが先行的に取り組む食品強化型店舗「ドラッグ&フード」の横展開などを進めていく。そのほか間接コストの見直しや調剤事業強化などを進め、3年で総額500億円(イオングループ分100億円分を含む)のシナジー創出を見込んでいる。
またツルハHDは、サプライチェーン改善の一手として、新たなプライベートブランド(PB)「からだとくらしに+1(プラスワン)」を立ち上げると発表した。これまでツルハHDでは「くらしリズム」、ウエルシアHDでは「からだWelcia」「くらしWelcia」とそれぞれPBを展開していたが、現行のPBは一度廃止し、新PBに統合・刷新するねらいだ。
新たにツルハHDの取締役兼執行役員グループ営業・商品管掌に就く、ウエルシアHDの桐澤英明社長は「ツルハHD、ウエルシアHDはともに付加価値型のPBを開発してきた経緯がある。そのコンセプトに関しては基本的に踏襲し、お客さまに今まで以上の価値を提供できるような商品開発を進めていく」と話す。なお、新PBの販売は来春からを予定している。
