カインズ、マフィン専門店をオープン 商業施設内にテイクアウト専門業態
カインズ(埼玉県/高家正行社長)は4月8日、東京都府中市に新業態の「CAFE BRICCO muffins府中店」(カフェブリッコ マフィンズ:以下、マフィンズ)をオープンした。これまで同社はホームセンター(HC)店舗内にカフェ「CAFE BRICCO」(以下、カフェブリッコ)を展開してきたが、それをマフィン専門店として独立させたかたちだ。
なぜマフィン専門店なのか?
マフィンズは、東京都府中市の商業施設「ミッテン府中」内に出店した。同施設は京王線「府中」駅から徒歩1分で、その中の「専門店街フォーリス」1階に位置する。約10坪のテイクアウト専門店でイートインスペースは設けていない。

この新業態は、カインズがHC店舗内で展開してきたカフェブリッコの人気商品であるマフィンを独立させた形態である。

カフェブリッコなどカインズの飲食事業を運営するカインズフードサービス(埼玉県/須田昌広社長)でマーケティング・新業態開発部の部長を務める中元雅也氏は出店の経緯について次のように話す。
「カフェ併設型の店舗ではどうしても出店場所が限られてしまう課題があった。マフィンをより多くのお客さまに届けるには、これまで出店していなかった商業施設への進出が必要だと考え、テイクアウト専門店というかたちでの出店を決めた」(中元氏)。
HCから飛び出して東京都内の商業施設に出店するのは今回が初めてである。人気商品を武器に新たな顧客層へのアプローチを図るねらいだ。
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