オークワ、26年2月期中間決算は増収増益 通期で黒字転換見込み
オークワ(和歌山県/大桑弘嗣社長)が9月30日に発表した2026年2月期第2四半期連結決算は増収増益となった。前期通期は最終赤字に沈んだが、上期は黒字を確保し、収益改善への一歩を踏み出した。

各段階利益が回復傾向に
オークワの26年2月期第2四半期連結決算は、営業収益が1244億円(対前年同期比1.5%増)と中間決算の数値としては過去最高を更新した。営業利益は5億円(同135.2%増)、経常利益6億円(同114.0%増)、中間純利益は2億円(同185.1%増)となった。
既存店売上高は同2.6%減少したものの、上期は6月に「オークワ豊明店」(愛知県豊明市)、8月に「オークワ堺市駅前店」(大阪府堺市)の2店舗を開業。とくに愛知県内の売上高は同13.2%増の99億円へと大きく伸びている。
営業収益の増加に加え、粗利益率の改善が増益の一因となった。商品部門全体の粗利益率は、同27.4%から27.7%へ0.3ポイント(pt)上昇。とくに加工食品が同22.7%から23.2%へと0.6pt改善し、全体を牽引した。
グループ会社の寄与も大きい。外食事業を担うオークフーズ(和歌山県)は外食需要の回復を取り込み増収増益。農産物加工・配送を担うサンライズ(和歌山県)も業務効率化で増益となり、全体の収益改善に貢献した。
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