大型ショッピングセンターに出店! 「ロピア茨木目垣店」の売場を徹底解説!(前編)

ロピア(神奈川県)の関西での出店が加速している。5月に「ロピア茨木目垣店」(大阪府茨木市:以下、茨木目垣店)、6月に「岸和田カンカン店」(大阪府岸和田市)を開業し、7月には「宇治店」(京都府宇治市)を出店。2025年11月現在、京阪神の店舗数は23店舗に達している。本稿では茨木目垣店の売場から、ロピアの関西における売場づくりをあらためて調査してみた。
調査日=7月30日 ※本文中の価格はすべて本体価格

ロピア茨木目垣店
ロピア茨木目垣店

価格訴求と”非日常の楽しさ“を両立!

 茨木目垣店は、JR東海道本線「茨木」駅や阪急京都本線「茨木市」駅からクルマで約8分、国道170号線沿いに位置する。入居するショッピングセンター「アークスクエア茨木」は、ヤマダホールディングス(群馬県)とアークランズ(新潟県)による共同開発施設で、5月21日に開業した。駐車場1800台を備える大型ショッピングセンターであり、開業日にホームセンター「スーパービバホーム茨木目垣店」とペットショップ「NICO PET(ニコペット)茨木目垣店」、リフォーム専門店「アークホーム 茨木目垣店」が、23日に家電量販店「ヤマダデンキ Tecc LIFE SELECT 茨木目垣店」、26日に茨木目垣店が順次オープンした。

 茨木目垣店内は平日にもかかわらず、ファミリーでの来店が目立った。入口正面に青果売場を構え、左右両サイドにブドウと桃と果実が彩り豊かに並ぶ。ブドウは箱入りの高単価商品が中心で、価格帯は1000円台。品質は高く、産地・粒の大きさ・艶などにこだわっており、価値を訴求している。

 続くのは野菜コーナーだ。果物で4ケタの高単価・高品質を印象づける一方で、野菜では100円前後の商品を中心に「安さ」を強調している。200円を超える商品はほとんどなく、100円を割るアイテムも複数並ぶ。また、とうもろこしを1本129円・5本500円でバンドル販売も行っていた。冷蔵ケースでは通常の食品スーパーではあまり見られないドリアンやタマリンドなどの果実も扱い、ロピアらしい“買物が楽しい売場”に仕上げている。

 このように価格訴求と非日常の楽しさをバランスよく両立させているのがロピアの強みだ。青果ゾーンが全体の導入部として確かな存在感を放っていた。

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