建て替えで大幅リニューアル! 「ヨークベニマル岩沼店」オープン日の模様をレポート
ヨークベニマル(福島県)が11月28日、宮城県岩沼市に「ヨークベニマル岩沼店」(以下、岩沼店)をオープンした。旧店舗の老朽化により2024年6月以降休業していたが、同じ敷地内に新店を開設したかたちだ。およそ30年間営業していた旧店から売場はどう変化したのか。開店日の模様をレポートする。

駅前の好立地を生かし幅広い客層の来店ねらう
岩沼店はJR常磐線「岩沼」駅から約1.8km、クルマで約8分の場所にある。旧店は1994年に開店して以来、およそ30年間にわたり営業してきたが、建物老朽化に伴い24年6月に休業。その後約1年半を経て、旧店と同じ敷地内に再出店した。
商圏人口は1㎞圏内が3427世帯/7766人、2㎞圏内は1万2322世帯/2万8387人、3㎞圏内は1万7590世帯/4万2073人。国道4号線に面するというアクセスのよさを武器に、広域からの集客をねらう。店舗周辺の競合は、北東約1.3km離れた場所に「フレスコキクチ岩沼東店」などがある。
岩沼店は「ヨークベニマル岩沼西店」に続く市内2店舗目で、ショッピングセンター(SC)「ブルームワールド岩沼」の中にテナントとして入居している。同SCにはホームセンター「ダイシン」、家具・インテリア専門店「ニトリ」、ドラッグストア「ツルハドラッグ」、100円ショップ「DAISO」などが入る。
旧店は売場面積約1300坪(食品売場約800坪、衣料売場約500坪)の大型店で、大規模な衣料売場を展開していた。建て替え後の売場面積は約901坪(食品売場約600坪、衣料売場約300坪)と大きく縮小。旧店舗より小さくなった分、駐車場を拡張し、50台分多く駐車(合計360台)できるようにした。
総SKU数は1万3257SKU。ヨークベニマル取締役常務執行役員営業本部本部長の堀越康弘氏は「オープンに際して、地域のお客さまからの声を反映し、地元産の商品を多く導入した。旧店と比較し、青果は約20%、日配品とグロサリーで10~15%アイテム数を増やしている」と話す。
初年度の年商見込みは19億円(衣料品を含む)で、旧店の年商約16億円(同)から約20%増をめざす。
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