アルビス、第1四半期決算は増収も営業・経常利益は大幅減

アルビス

 アルビス(富山県)が7月31日に発表した2026年3月期第1四半期決算(連結2025年4月1日~6月30日)は、営業収益が前年同期比3.9%増の250億300万円、営業利益が28.4%減の3億4,100万円、経常利益が23.2%減の4億8,300万円となり、前年同期に比べ営業・経常利益は20%超減少した。

 第1四半期は、顧客ニーズに応えるため、健康志向や簡便即食商品を拡充し、商品部内に新たに「商品開発課」を設置して、名物商品などの高付加価値商品の開発を推進した。

 また、節約志向に応えるため、PB商品の拡大や300品目をお値打ち価格で提供する食卓応援企画などを継続して実施し、6月からは各自治体の子育て応援企画と連携した子育て世代を応援する施策「ハピマル」として、毎週土・日曜日に買物金額から5%を割り引くサービスをスタートさせた。

 店舗運営については標準化を進め、最新MDを導入した店舗改装を順次実行。既存店では、1店舗を建替え新店としてオープンした。第2四半期以降は、1店舗を改装オープンし、8月には小商圏戦略店舗の富山県内1号店となる「アルビスくらすSOGAWA」のオープンを予定。また、秋には1店舗を建替えオープンする。

 前期の新店1店舗や2店舗の建替え新店の効果もあって、売上高は3.9%増の247億4,200万円に伸長。利益面では、商品値上げや急激な相場変動などの影響を受けたが、高利益商品やPB商品などの販売拡大とプロセスセンターの原価改善によって、売上総利益率は前年並みの30.15%を維持した。

 一方、賃金増など人的資本への積極的な投資を行ったことに加え、前期の新店・建替え新店などの店舗投資による減価償却費が増加したため、20%を超える営業・経常減益となった。

 なお、2026年3月期の連結業績については、営業収益で4.0%増の1,020億8,400万円、営業利益で9.4%増の22億5,800万円、経常利益で8.0%増の28億1,300万円を見込み、営業収益は1,000億円超えを計画した。

Previous Post Next Post