ジョイフル本田、本決算は増収で営業・経常は増益
ジョイフル本田(茨城県)が8月1日に発表した2025年6月期決算(非連結2024年6月21日~2025年6月20日)は、売上高が前期比1.6%増の1,289億8,000万円、営業利益が1.7%増の107億4,800万円、経常利益が2.0%増の118億7,800万円、当期純利益は8.4%減の83億2,700万円で着地した。
売上高と営業利益、経常利益、税引前純利益、純利益は通期の業績予想を上回り、純利益の減少は前期計上の特別利益が影響した。
財政状態は、総資産が58億8,500万円増の1,655億7,400万円、純資産が8億1,200万円増の1,217億9,100万円、自己資本比率は2.2ポイント落として73.6%となったが、高い水準を維持した。
通期は、専門店の出店体制の構築(人員の最適配置)と新業態の開発(ジョイフル本田資材館)の取り組みを進め、専門店を中心とした物流の効率化にも着手した。
商品別売上高と売上総利益については、デイリー・日用品、資材・プロの2つの商品グループが売上高を牽引したが、コメの特需などで売上総利益率の低いデイリー・日用品グループの構成比が拡大。全体の売上総利益率は前期の32.0%から31.8%に低下した。
資材・プロ用品、インテリア・リビング、ガーデン・ファーム、リフォームで構成される「住まい」に関する分野の売上高は0.9%増の727億7,600万円で、構成比が最も高い資材・プロ用品は3.5%増の242億2,100万円に伸長。
また、デイリー・日用品、ペット・レジャー、その他の「生活」に関する分野の売上高は2.6%増の562億400万円となり、構成比の最も高いデイリー・日用品は3.5%増の385億3,200万円に伸長した。
既存店売上高は1.4%増で推移する一方、売上総利益率は0.2ポイント減少したが、売上総利益は1.0%増(4億1,100万円増)の409億8,500万円に伸長。また、屋内外スペースの有効活用などで営業収入は3億2,600万円増となり、営業総利益は7億3,700万円増の477億4,300万円となった。
販管費は5億5,700万円増の369億9,500万円で、売上高比では前期と同じ28.7%を維持。前期の「ひたちなか店」の底地取得によって減価償却費が減少したが、クレジット手数料・修繕費などを含む「その他」が増加した。その結果、営業総利益の増加分が販管費の増加分を吸収して、営業利益は1億8,000万円増加した。
2026年6月期の業績については、売上高で3.1%増の1,330億円、営業利益で7.0%減の100億円、経常利益で5.7%減の112億円を見通し、増収減益を予想した。