ベルク、ナカムラ米販を完全子会社化 精米の安定供給体制を強化へ

ベルク(埼玉県)は8月1日、精米の安定供給体制の強化を目的に、米の仕入れ・精米・販売を手がけるナカムラ米販(埼玉県)の全株式を取得し、完全子会社化したと発表した。
ナカムラ米販は、「生産者の顔が見えるお米」にこだわり、新潟、石川、宮城、秋田、千葉、茨城など、各地の信頼できる農家から玄米を仕入れ、自社で精米・販売している。
今回グループに迎え入れることで、ベルクは精米の継続的かつ安定的な供給体制の構築を図り、より安全・安心で高品質な商品の提供を目指す。
完全子会社化に先立ち、ベルクグループではすでにナカムラ米販による精米の仕入れを始めており、コメ不足が続く中でも安定した集荷を実現するなど、シナジー効果が表れ始めている。また、グループ内に精米工場を持つことで、生産者から玄米を直接仕入れる体制の強化にもつながる。
2025年6月には、ベルクの販売用備蓄米の精米をナカムラ米販が担い、迅速な店頭販売の開始を実現した。今後もベルクはナカムラ米販との連携を通じて、精米の供給力と商品開発力の強化を進めていく方針だ。