6月の米貿易赤字、16%減=対中国で21年ぶり低水準

米カリフォルニア州オークランドのオークランド港で、コンテナ船の脇を航行する帆船
〔写真説明〕米カリフォルニア州オークランドのオークランド港で、コンテナ船の脇を航行する帆船=14日(EPA時事)

 【ワシントン時事】米商務省が5日発表した6月の貿易統計(国際収支ベース、季節調整済み)によると、モノとサービスを合わせた貿易収支の赤字額は、前月比16.0%減の601億7700万ドル(約8兆9000億円)だった。赤字縮小は2カ月ぶり。「トランプ関税」を背景に輸入が減少したためで、中国に対する赤字額は2004年2月以来、約21年ぶりの低水準となった。

 全体の輸入は3.7%減の3374億7500万ドル、輸出は0.5%減の2772億9800万ドル。輸入の落ち込みが輸出の減少幅を上回り、貿易収支は改善した。

 国・地域別の貿易赤字の上位はメキシコ、ベトナム、台湾、中国と続き、日本は9位だった。対中国の赤字額は95億500万ドル。米中両国が互いに高関税をかけ合ったことで貿易量が落ち込んだ。 

 米政権は4月から自動車に対する追加関税を発動しており、6月は日本からの自動車輸入が前月比2.5%減だった。同月は鉄鋼・アルミニウムに対する追加関税も50%に引き上げ、米国の輸入を押し下げている。

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