アドインテ、ウエルシアの「データクリーンルーム」を構築 購買データで広告高度化

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(アドインテ ニュースリリースより)

 小売・メーカー企業のDX支援やリテールメディアの開発を行うアドインテ(京都府)は8月6日、ウエルシアホールディングス(東京都)が推進するリテールメディア事業において、ユーザープライバシーを保護しながら企業間の高度なデータ活用を可能にする「データクリーンルーム(DCR)」を構築したと発表した。

 「1st Party Data」と呼ばれる小売企業が保有する購買情報と、広告主が持つデータをセキュアな環境で連携・分析できる「データクリーンルーム(DCR)」は、国内外で注目を集めている。

 今回の導入により、ウエルシアは広告主との間で安全なデータ連携環境を構築。広告主は、ウエルシアが保有する購買データと自社データをセキュアな環境で照合・分析することで、個人を特定することなく顧客のニーズや行動パターンを深く理解し、高度なターゲティング広告や商品開発に活用できるようになる。

 これにより、従来のマーケティングでは捉えきれなかったインサイトの抽出が可能となり、新たな商品開発やサービス向上への貢献が期待される。

ウエルシアDCRの活用イメージ
活用イメージ(アドインテ ニュースリリースより)

 また、各種マーケティング施策が実際の購買に与えた影響を可視化することで、広告投資の効果(ROI)の最大化にも寄与。オンラインとオフラインを横断した購買行動の分析など、より精緻なマーケティング戦略の立案を支援する。

 アドインテは今回構築したDCRを、「次世代リテールメディアプラットフォーム」の基盤と位置づけている。今後は、ウエルシアが保有する大規模なデータ基盤を活用し、他社との連携も視野に入れた拡張性の高いDCRとして発展させていく方針だ。

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