エンチョー、第1四半期決算は2ケタの営業・経常減益で純損失発生
エンチョー(静岡県)が8月7日に発表した2026年3月期第1四半期決算(連結2025年4月1日~6月30日)は、売上高が前年同期比3.8%減の82億5,800万円、営業利益が22.6%減の3,900万円、経常利益が99.4%減の0円、四半期純損失が8,700万円となり、前年同期から大幅に業績が悪化した。
なお、9月1日を効力発生日として、DCMホールディングスが株式交換完全親会社、同社が株式交換完全子会社となり、同社は8月28日付で上場廃止となる。
第1四半期、ホームセンター事業は、日用消耗品や防災用品が好調に推移したものの、木材などの資材関連や園芸用品、ペット用品などの売上高が減少し、事業売上高は3.6%減の61億円、営業損失は4,500万円となり、前年同期の営業損失2,200万円を上回った。
専門店事業については、ハードウェアショップが建築金物、塗料、作業衣料などを中心に好調に推移したが、アウトドアショップがキャンプ用品やウェアなどの高単価品の販売が減少して苦戦。売上高は3.8%減の18億9,900万円、1,300万円の営業損失が発生した。
第1四半期は、「現場力の再生」をスローガンに掲げ、各事業が持つ知見や強みを最大限に生かした価値ある商品の提供や、情報の発信、サービス力の向上など、現場での実行力を高める施策を強化。また、利益率改善を重要課題と捉えて業務の効率化に努め、経営体質の強化を進めた。
店舗については、ホームセンター既存店の収益力強化を目的とした改装への準備を開始し、全店舗で地域に根差した品揃えの強化に注力した。第1四半期末の店舗数は56店舗(ホームセンター23店、ハードストック11店、ダイソー2店、ズースクエア3店、casa2店、 SWEN15店)となった。