ひとまいる、業務用食材卸のミクリードと資本業務提携を締結
酒類販売店「カクヤス」を運営するひとまいる(東京都)は8月29日、ミクリード(東京都)と資本業務提携を締結した。
ミクリードは2012年に同社の子会社として設立され、フード事業を継承した後、2016年に親会社のSKYグループホールディングス(東京都)へ株式が移管された。その後、東京証券取引所マザーズに上場し、業務用食材卸として成長を続けている。主力取引先は飲食店で、特に個人経営や小規模店舗への取引拡大を進めており、近年はドリンクや酒類の取り扱いも強化している。
両社は、飲食店を主な取引先としているが、ひとまいるグループの強みである張り巡らされた物流網を活用することで、飲食店のニーズに応じた納品が可能となり、それぞれの得意分野を生かし、受注から納品・請求といった一連の商流と物流の効率化を図るとともに、成長戦略の実現に向け、取引顧客やサービス基盤の拡大、さらにビジネスノウハウとリソースの共有に向け資本業務提携を進める。
今回の締結に基づき、今後検討する業務提携の領域は以下の通りである。
① 営業体制強化:ひとまいるが計画する販売プラットフォームの活性化を通じた相互繁栄の実現、並びにミクリードが取り扱う商材を「カクヤスモデル」(ひとまいるの子会社であるカクヤスが小型倉庫などから飲食店や一般顧客に短時間で配送する仕組み)によって配送するための協力体制を構築する。
② 商品仕入先および商品管理体制等の相互協力:両社の得意領域となる商品の仕入先や商品管理、販売戦略において相互に協力し、補完体制を構築する。
③ インフラ面の共同使用:受注システムなどインフラの共同利用等を行う。
④ 販促・PR活動:販促活動を一層強化し、相互に連携する。
⑤ 人材交流:出向などを通じ、互いのノウハウを共有する人材交流を進める。