実質GDP、年2.2%増に上方修正=個人消費上振れ―4~6月期改定値

内閣府が8日発表した4~6月期の国内総生産(GDP、季節調整済み)改定値は、物価変動の影響を除いた実質で前期比0.5%増、この成長ペースが1年続いた場合の年率換算で2.2%増となった。8月発表の速報値(前期比0.3%増、年率1.0%増)から上方修正された。プラス成長は5四半期連続。
内訳は、内需の柱の個人消費が0.4%増(速報値は0.2%増)に上方修正。猛暑で飲食サービスの利用が伸びて押し上げられた。民間在庫は原材料在庫の増加により、寄与度が速報段階のマイナス0.3%からマイナス0.0%に修正された。
一方、企業の設備投資はソフトウエア投資の減少で0.6%増(同1.3%増)に下方修正された。住宅投資はリフォームなどの減少で0.5%増(同0.8%増)に下振れ。公共投資は0.6%減(同0.5%減)に引き下げられた。
外需は、輸出が2.0%増、輸入は0.6%増で速報値と同水準だった。
◇4~6月期のGDP改定値
◇実質成長率
0.5(0.3) 年率換算 2.2(1.0)
◇寄与度
内需 0.2(▲0.1) 外需 0.3(0.3)
◇主要項目
個人消費 0.4(0.2)
住宅投資 0.5(0.8)
設備投資 0.6(1.3)
民間在庫 ▲0.0(▲0.3)
公共投資 ▲0.6(▲0.5)
輸出 2.0(2.0)
輸入 0.6(0.6)
◇名目成長率
1.6(1.3) 年率換算 6.6(5.1)
(注)かっこ内は速報値。数値は前期比伸び率%、寄与度は%。民間在庫は成長率への寄与度。▲はマイナス