セブン&アイHD、純利益2.3倍=国内コンビニは低迷―8月中間決算

セブン&アイ・ホールディングスの決算会見で説明するスティーブン・ヘイズ・デイカス社長
〔写真説明〕セブン&アイ・ホールディングスの決算会見で説明するスティーブン・ヘイズ・デイカス社長=9日午後、東京都千代田区(時事通信社)

 セブン&アイ・ホールディングス(HD)が9日発表した2025年8月中間連結決算は、純利益が前年同期比2.3倍の1218億円だった。前年にネットスーパーからの撤退で損失を計上した反動に加え、イトーヨーカ堂などスーパー事業が復調。海外コンビニの利益率も改善した。

 一方、国内コンビニは低迷。セブン&アイはコンビニに事業を集約し、スーパーや外食などは9月から連結対象外となっている。東京都内で記者会見したスティーブン・ヘイズ・デイカス社長は、「セブン―イレブンへの来店頻度が低下している。早期に客数回復を目指したい」と話した。

 売上高に当たる営業収益は6.9%減の5兆6166億円。海外コンビニでガソリンの売り上げ収入が減少した。本業のもうけを示す営業利益は11.4%増の2083億円。スーパーなどが大幅に伸びた半面、国内コンビニは減益だった。 

 26年2月期の連結業績予想については、純利益を2650億円(従来予想2550億円)に引き上げた。ただ、国内コンビニの低迷などを踏まえ、営業収益は10兆5600億円(同10兆7220億円)、営業利益は4040億円(同4240億円)に下方修正した。 

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