良品計画、営業収益1兆円突破めざし海外事業に本腰
28年8月期に営業収益1兆円を計画 パリ、バンコク、ホーチミンに旗艦店を出店
良品計画は今後の事業計画について、26年8月期~28年8月期の「3カ年ローリング計画」を新たに発表。28年8月期に営業収益1兆円、営業利益1000億円、営業利益率10%をめざすとしている。当初掲げていた27年8月期までの3カ年中期経営計画から、1年前倒しで推進する内容となっている。
3カ年の施策として、国内事業では出店を継続しつつ収益性改善を進めていく方針。出店に関しては、600坪を基本フォーマットに、300坪フォーマットや、500円以下の商品を主体とした新業態「無印良品500」など、多様な店舗フォーマットを組み合わせ、各エリアでのニーズ対応とシェア向上をめざす。
海外事業では、フランス、タイ、ベトナムにそれぞれ旗艦店を出店する。フランスでは欧州初の旗艦店を首都パリの「リボリ通り」に27年8月期中となる26年秋~冬頃に出店予定だ。欧州最大規模の売場面積600坪超で、「無印良品」の世界観を体現しながらパリの街並みや文化に溶け込むような内装を導入する計画だ。

タイでは、25年11月28日に、首都バンコクの中心的商業施設「セントラルワールド」内に旗艦店をオープンする。東南アジア最大となる約988坪の売場面積を生かした豊富な商品ラインアップを展開する予定だ。タイではオリジナル商品の現地開発も進めているという。
また、ベトナムでは20年11月にオープンしたホーチミン1号店を、アジア最大規模の旗艦店として増床リニューアルする。オープンは25年内を予定しており、こちらもタイと同様、現地開発商品を投入する計画だ。
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