“最強地域生協”、大阪いずみ市民生協が堺市西区に新店【今週の大店立地法速報】

DCSオンライン編集部の調べによると、この1週間(10月22日~10月28日)で新規に確認できた大規模小売店舗立地法(大店立地法)に基づく届出情報は7件だった。経済産業省は2024年3月末に大店立地法の届出状況の公表を終了。以降は各自治体が届出状況を公表している。今週はどのような新情報があったのか。DCSオンライン編集部が独自に収集したデータを確認していこう。

コープ富田林店外観

 今週1週間で新規に確認できた届出情報は7件。今週もドラッグストア企業の届出が多く、コスモス薬品(福岡県)、ドラッグストアモリ(福岡県)、ザグザグ(岡山県)、ユタカファーマシー(岐阜県)がそれぞれ1店舗出店することが判明している。

 食品小売からは2件。ディスカウントスーパーを運営する大黒天物産(岡山県)が奈良県河合町に、大阪いずみ市民生協(大阪府)が大阪府堺市に出店する。地域生協でありながら、大手スーパー顔負けのハイレベルな店づくりで知られる大阪いずみ市民生協。今回、出店することがわかった「(仮称)コープ津久野店」は、JR阪和線「津久野」駅から13分ほど歩いた場所にある住宅街への出店となる。津久野駅は「イトーヨーカドー」「イオンフードスタイル」「デイリーカナート」と大手チェーンの店舗が近距離で競合する激戦エリア。駅からやや離れた場所に出店予定の新店がどのように顧客を開拓するかに注目だ。

 そのほか今週は、「イオンモール伊達」(福島県伊達市)の届出情報もあった。福島県の北部、伊達市に新規開業予定の同モールの施設情報は以前から公開されており、敷地面積は約16万9000㎡、総賃貸面積約6万2000㎡、駐車台数約3650台の超大型モールとなる。開業時期は2026年下期中になるとしている。

 東北の「イオンモール」では、敷地面積約21万6000㎡、総賃貸面積10万2000㎡を誇る「イオンモール新利府」(宮城県利府町)が東北最大のモールとして知られている。イオンモール伊達は、宮城県名取市の「イオンモール名取」(敷地面積約15万8000㎡、総賃貸面積約8万㎡)に並ぶ、東北トップ3の規模の「イオンモール」となる予定だ。郡山市を本拠とするヨークベニマル(福島県)、会津若松市に本部を置くリオン・ドールコーポレーション(同)など、東北を地盤とするチェーンがしのぎを削る伊達エリア。巨大モールの登場は競争にどのような影響を与えるのか。

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