ジョイフル本田、第1四半期は減収減益

ジョイフル本田千葉店
※写真はジョイフル本田千葉店

 ジョイフル本田(茨城県)が10月31日に発表した2026年6月期第1四半期決算(非連結2025年6月21日~9月20日)は、売上高が前年同期比1.5%減の321億200万円、営業利益が10.7%減の27億800万円、経常利益が9.2%減の30億700万円となり、減収減益で今期をスタートした。

 今期のスタートにあたっては、2026年6月期から2028年6月期までの新中期経営計画を策定し、3つの基本方針、①既存事業の深化と新たな取り組みの探索・実行、②知的資本への投資、③ESG経営の継続、を公表した。

 「既存事業の深化」では、単独専門店の出店を強化。8月には、ペット専門店として3店舗目となる「Pet’s CLOVER柏の葉店」(千葉県柏市)を出店した。また、「職人の店」をコンセプトにしたプロ向けの工具・作業服専門店「本田屋上尾日の出店」を9月に出店。
 ジョイフル本田の基幹店を中心にドミナント商圏を形成し、売上高の拡大とコスト削減に努めながら、社員の最適配置を実施し、顧客の利便性を追求すべく、単独専門店の出店を継続していく。

 「新たな取り組みの探索・実行」では、専門性を追求した積極的なM&Aを推進。8月に茨城県内でホームセンター事業、木材販売事業などを展開する本田の全株式を譲り受ける株式譲渡契約を締結。この契約により新たなパートナーとして迎えることで、顧客接点の拡大とさらなる企業価値の向上を図っていく。

 「ESG経営の継続」においては、GX計画に基づき今年6月までに11店舗での太陽光発電設備の設置を完了し、本格稼働を開始したほか、7月には「千葉ニュータウン店」の駐車場を利用したソーラーカーポートの運転も開始した。今後、広大な駐車場を利用したソーラーカーポートの設置を推進し、将来のカーボンニュートラルの実現に向けて環境負荷の少ない店舗づくりを目指していく。

 上期の売上総利益は、売上高の減少が響いて、2億5,000万円減の100億9,400万円。売上総利益率は前年同期より約0.3ポイント低下して31.44%となった。営業収入は17億4,700万円と7,800万円増加したが、売上総利益の減少から営業総利益は1億7,100万円減少。一方、販管費は1億5,500万円増加したことで、営業利益は3億2,600万円減少した。

 2026年6月期の業績については、売上高で3.1%増の1,330億円、営業利益で7.0%減の100億円、経常利益で5.7%減の112億円を見込み、増収減益の決算を予想した。

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