アクシアルリテイリング、中間期は増収増益

アクシアルリテイリング(新潟県)が11月4日に発表した2026年3月期第2四半期決算(連結2025年4月1日~9月30日)は、売上高が前年同期比6.5%増の1,467億1,800万円、営業利益が1.2%増の58億8,600万円、経常利益が1.5%増の60億2,600万円となり、増収増益で上期を折り返した。
中間期のスーパーマーケット事業の経営成績は、売上高が6.5%増の1,464億8,100万円、営業利益は2.7%増の58億3,100万円。また、店舗売上高は7.4%増の1,449億5,000万円で、既存店については、来店客数0.3%増、客単価6.3%増となったことを受け、売上高は6.6%増の1,414億1,500万円と伸長した。
中間期の連結ベースの実績は、攻めの営業政策により、売上総利益率は前年同期より0.6ポイント低下して28.5%となったが、売上高と売上総利益(16億6,900万円増の418億700万円)は、中間期としては過去最高の実績を達成した。
また、攻めの営業政策を実現するための原資として、諸経費の統制・削減、デジタル化の推進、労働時間管理など、コスト・コントロールを徹底したことで経費の増加を吸収。営業利益、経常利益、中間純利益は、いずれも前年同期を上回る実績を確保した。
販管費は、15億9,700万円増の359億2,000万円。前向きな賃上げ実施と社会保険料の増加で人件費が、燃料価格と物流委託契約料の上昇で配送費が、近年の設備投資によって減価償却費が、キャッシュレス決済の増加に伴う支払手数料が、それぞれ増加したことによる。
2026年3月期の連結業績については、主力2店舗の建替えと大規模改修による長期休業、競合の新規出店による競争激化への対応強化、賃上げの実施と社会保険料負担の増加で人件費が増加し、営業利益を圧迫することを見込んで、売上高で1.5%増の2,860億円、営業利益で5.5%減の114億円、経常利益で5.6%減の120億円を予想した。