ベニマル、ベイシア、イズミにトライアルも!食品小売出店ラッシュ【今週の大店立地法速報】

DCSオンライン編集部の調べによると、この1週間(11月5日~11月11日)で新規に確認できた大規模小売店舗立地法(大店立地法)に基づく届出情報は15件だった。経済産業省は2024年3月末に大店立地法の届出状況の公表を終了。以降は各自治体が届出状況を公表している。今週はどのような新情報があったのか。DCSオンライン編集部が独自に収集したデータを確認していこう。

ベイシア吉井店

 今週、新規に確認できた届出情報は15件だった。今週も出店攻勢が続くドラッグストア企業の届出が多く、コスモス薬品(福岡県)、クスリのアオキ(石川県)がそれぞれ1件、薬王堂(岩手県)が4店舗を新規出店する。2025年4月に栃木県1号店を出店し、関東進出を果たした薬王堂。今週、新たに確認できた新規出店4店舗のうち、2店舗が栃木県への出店となっており(栃木市、野木町)、急ピッチで北関東での足場固めが進行中だ。

 今週は、食品小売の届出情報も多く確認できた。ヨークベニマル(福島県)、ベイシア(群馬県)、イズミ(広島県)、イオン九州(福岡県)、トライアルカンパニー(同)など、業界で広く知られる有力チェーンの新規出店が明らかとなっている。

 福島地盤のヨークベニマルは、栃木県小山市に「(仮称)ヨークタウン小山羽川」を新たに開業する。JR東北本線「小金井」駅から約700mの場所、自社運営の近隣型ショッピングセンターの核店舗としての出店になりそうだ。

 ベイシア(群馬県)も同じく栃木県の壬生町に「(仮称)ベイシア壬生店」をオープンする。届出情報記載の店舗面積は4152㎡(約1400坪)と、スーパーセンター業態での出店となる公算が大きい。敷地面積は2万㎡超で、こちらもベイシアを核に複数のテナントが併設されるNSCでの出店となりそうだ。

 イズミは、広島県広島市に「(仮称)広瀬北商業施設」を開業する。出店地は、JR線「横川」駅から南に1kmほどの場所。「広島」駅からも2.5kmほどしか離れておらず、都市型の店舗になるとみられる。建物は平屋建てで、店舗面積は1127㎡(約340坪)。小型の食品スーパーフォーマットになるようだ。

 イオン九州は、福岡県北九州市に「(仮称)ザ・ビッグ小倉熊本店」を新規出店する。「小倉」駅から直線距離で2.5kmほど離れた、小倉競輪場近くへの出店となるようだ。

 トライアルカンパニーは、岩手県金ヶ崎町に「スーパーセンタートライアル金ヶ崎店」をオープンする。主力の「スーパーセンター」業態での出店で、店舗面積は3822㎡(約1150坪)。出店地は「イオンスーパーセンター金ヶ崎店」の近くで、スーパーセンター業態が激しく競合することになりそうだ。

大店立地届け出情報11月2週目

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