良品計画、「山のダイゴミプロジェクト」から生まれた未利用材シリーズ「山の木っ端」を法人向けに発売

良品計画(東京都)は11月13日、宮崎県の素材生産者と連携して取り組む「山のダイゴミプロジェクト」から生まれた未利用材活用シリーズ「山の木っ端」を、法人向けの良品計画サイトで発売した。
国産木材の多くは家具や建材に使われる部分が限られ、使いにくい枝や葉、短い丸太、製材の過程で出る樹皮や端材などの大半は利用されないまま処理されてきた。
同社はこうした課題を背景に、2022年から宮崎県や同県の森林産業関係者とともに森林産業の課題を見直すプログラムを開始。2024年には、未利用材の有効活用を軸に山の未来を考える取り組みとして「山のダイゴミプロジェクト」へ発展させた。
同プロジェクトでは、森林産業の過程で発生する未利用材や、それらを活用したプロダクトを市場に流通させるほか、消費者向けの林業ツアーを実施するなど、生産地(地域)と生活地(都市部)をつなぐ活動を展開。木の本来の価値を共有し、山林地域の持続的な活性化を目指している。
今回発売した「山の木っ端」シリーズは、ある程度のサイズや形状を揃えた未利用材を建材と同様に乾燥加工し、その後の加工がしやすいように仕上げたもの。節や色味、自然由来の割れや表情を生かすことで、規格材にはない独自の風合いを活用できるのが特徴だ。
主な商品は、丸太から切り落とされる薄片をセットにした「乾燥輪切」(10個入り・税込1万5,000〜2万2,000円)、長さ調整の工程で出る断片を用いた「乾燥たんころ」(5個入り・税込2万5,000〜3万5,000円)、伐採時に最初に切られる部分を使った「乾燥ウケグチ」(5個入り・税込5,000〜6,000円)など。このほか、ウッドチップや端材詰め合わせなど、全15種類をラインナップする。
