アサヒ飲料、那須塩原市・カゴメと包括連携協定 「ボトルtoボトル」リサイクル事業を開始

アサヒ飲料(東京都)は11月13日、栃木県那須塩原市、カゴメ(愛知県)と包括連携協定を締結した。
3者は協定に基づき、那須塩原市の家庭から回収された使用済みペットボトルを新たなペットボトルとして再生し、飲料容器に再利用する「ボトルtoボトル」リサイクル事業を共同で開始する。
那須塩原市は、持続可能な環境都市の実現を目指す「2050 Sustainable Vision那須塩原」を掲げており、アサヒ飲料とカゴメはその趣旨に賛同して、地域の自然環境保全に取り組む企業・個人による組織「ネイチャーポジティブ那須野が原アライアンス」に参画している。
今回の協定では、リサイクル事業に加えて、健康増進、子育て支援、産業振興、地域の安全・安心づくりなど、幅広い分野での協働を進める。
アサヒ飲料は、市内に大気中のCO2を吸収する機能を持つ「CO2を食べる自販機」を設置し、CO2排出量の削減と、吸収したCO2の建材などへの再利用を検討。地域資源として活用する取り組みも進める。
今回開始する「ボトルtoボトル」リサイクルでは、メカニカルリサイクル(物理的再生法)とケミカルリサイクル(化学的再生法)を組み合わせ、メカニカルリサイクル工程で生じる残余物※も再生原料として活用することで、より高いリサイクル率の実現を目指す。
アサヒ飲料は、今回の協定を通じて地域の自然環境保全に寄与しつつ、那須塩原市とともに持続可能な循環型社会の構築に向けた取り組みを進めていく方針だ。
※ペット素材を多く含むパウダー状のもの