ベルクのディスカウントフォーマット「クルベ」、開店から2年超で見えた変化と進化
総菜に新商品投入! 199円弁当も健在
総菜は新メニューが充実していた。目玉商品の199円弁当には「炒飯&揚げ餃子」や「豆腐ハンバーグ」がラインアップに加わり、夕方でも50個以上が陳列されていた。米飯とおかずの2品のみの構成であるが、価格的な魅力があり、利用客の支持は上々のようだ。おにぎりは海苔なしタイプを89円で提供し、手軽な購入に加えて、もう1品のついで買いアイテムとして訴求を行っている。

おかず類においても、えびの唐揚げをプレス焼きした「えびぺったんから揚げ」や1カ月以上販売可能なロングライフ対応の「おさかなひとくちソースかつ」、「北海道」「稚内」と地名を記載した鮮魚総菜など、価格以外の魅力や利便性を高めた商品も増えている。
オープン当初の「肉肉研究会」をメーンとする構成から、現在は販売動向を踏まえたメリハリある売場へと変化している。その結果、カテゴリーごとで飽きの来ない売場に進化しているようだ。群馬県のご当地メニューである「とり重」や、メガサイズの丼やパスタシリーズなどはさらにブラッシュアップを図りながら定番的な位置づけとして販売されている。スイーツやデザートも見直しが行われ、売場の一部が飲料へと変更になっているものの、プリンや生クリームを使用したクレープなど「プラスα」をねらうアイテムとしての訴求はできていた。
グロサリーでは、当初は常温販売だったビール・チューハイ、飲料の一部を冷蔵ケースに陳列。利用客ニーズに合わせ、柔軟に対応していることがわかる。
日配・グロサリー売場の補充状況については、一部で品薄箇所は見られるものの、商品が陳列されていない状態はない。夕方時点では補充よりもレジ対応に重点を置く人員シフトとなっており、集中した補充によって1日の販売に必要な陳列量が確保されていると考えられる。(後編に続く)
(店舗概要)
クルベ江木店
開店日:2023年7月29日(リニューアル)
所在地:群馬県高崎市江木町75
営業時間:10:00~20:00
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