11月都内物価、2.8%上昇=食料、伸び鈍化も高騰続く―総務省

総務省が28日発表した11月の東京都区部消費者物価指数(中旬速報値、2020年=100)は、価格変動の大きい生鮮食品を除く総合指数が111.4と、前年同月比2.8%上昇した。プラスは51カ月連続。食料は上昇幅が縮小したものの、価格高騰が続いている。
生鮮食品を除く食料は6.5%上昇した。米類は37.9%上昇したが、伸び率は7カ月連続で縮小した。コメに関連した品目では、おにぎりは17.3%、すし(外食)が14.5%とそれぞれプラスだった。
エネルギーは2.6%上昇。政府が昨年実施した電気・ガス料金への補助金政策の反動もあり、電気代は4.5%、都市ガス代は0.7%上がった。一方、ガソリンは0.6%のマイナスだった。ガソリン税の暫定税率廃止に向け補助金が増額されたことが要因。
生活実感に近い生鮮食品を含む総合指数は2.7%、生鮮食品とエネルギーを除く総合指数は2.8%といずれも上昇した。