「外食アワード2025」に資さんうどんの崎田氏ら5氏選出!【外食産業記者会】
外食産業関連の専門紙誌で構成し、本紙も加盟する「外食産業記者会」は、外食業界で活躍した人を表彰する「外食アワード2025」(特別協賛=外食ソリューションEXPO(居酒屋JAPAN/焼肉ビジネスフェア)事務局)を決定し、5氏を選出した。
外食アワードは外食産業記者会の創立25周年の記念事業として始まり、今回で22回目を迎える。表彰式・レセプションは26年1月21日15時から、東京・池袋サンシャインシティ文化会館ビルで開催する「外食ソリューションEXPO」(「焼肉ビジネスフェア2026」「居酒屋JAPAN2026」の同時開催・相互乗り入れ)のセミナー会場で行う。受賞者は次のとおり(受賞者名、受賞理由)。
【外食事業者部門】
崎田晴義氏(資さん代表取締役会長)
24年10月のすかいらーくHDとのM&Aを機に、全国進出への機運を高めていた北九州のソウルフード「資さんうどん」の成長がさらに加速。全国区へと一気に拡大し、地方のローカルチェーンが全国市場で成功する事例として注目を集めた。グループの成長戦略の更なる加速を目指す、すかいらーくHDと、経営の安定化や全国ブランドへの飛躍を目指す「資さんうどん」の双方にメリットをもたらし、新店舗では常に行列が絶えることがない人気を獲得。活性化している外食M&Aの中でもウィンウィンの成功例として注目された。全国展開が進んだことにより、うどんや丼などで構成される独自のメニューや、これまで培ってきた業態力が既存のうどんチェーン市場に新風を吹き込み、新たなうどんチェーン勢力としての地位を確立している。
長尾真司氏(ONODERAフードサービス代表取締役社長/なだ万代表取締役社長)
個の職人技が際立つすし業界において、組織力をもって、すし業界の活性化に多大なる貢献に努めている。同社が展開する「銀座おのでら」ブランドは、高級路線から日常使いまでを網羅する5つのブランドを設け、多様な顧客ニーズに応えるだけではなく、職人育成の場としても機能し、次世代を担う人材の育成に尽力している。さらに、すし業態の枠に収まらず、薪焼き、海鮮丼、天ぷら、ラーメンといった幅広い業態を積極的に展開。これにより、和食の多様な可能性を提示し、マーケット全体の活況を創出している。また、日本料理の「なだ万」をグループ化し、老舗と新興を融合した新業態を出店。すしと日本料理の魅力を打ち出したコースを提供したことで、日本料理の新たな価値を試みている。
大久保伸隆氏(ミナデイン代表取締役)
スキマバイトのスタッフのみで営業する居酒屋の経営や、アップデートの止まった公園などを飲食店のチカラにより再生し、地域創生をはじめ、社会課題の解決を飲食店経営を通じて実践。また、後継者難により消えゆく名店の味を承継していく「まぼろし商店」事業からの派生で、事業承継を「事業リスタート」に発想転換して焼肉「ニューみょんどん」を開業。閉店した各地の老舗店を「新橋に復活させるプロジェクト」も開始した。価格訴求軸とは一線を画し、創業店の「全国各地の名品セレクトショップ」の切り口で開業した居酒屋「烏森百薬」(東京・新橋)から一貫して、「飲食業としての価値」に着目して事業を展開している。
【食材事業者部門】
松山一雄氏(アサヒビール代表取締役社長)
「スマートドリンキング(スマドリ)」は、体質や体調、気分に応じて「飲む人も飲まない人も誰もが一緒に楽しめる」という、外食の根幹である共食シーンの構造的課題に対し、画期的なソリューションを生み出した。ドリンクメニューにおいて、ノンアルコール・低アルコールなど、ジャンルの垣根を越えた商品カテゴリーが飲食店に浸透。この取り組みは、飲酒文化そのものに新たな潮流を生み出し、外食シーンにおける顧客体験を劇的に向上させた。また、2025年3月に業務用商品として発売された「アサヒゼロ(小瓶)」は、独自のブリューゼロ製法によるアルコール分0.00%でありながら、消費者から「これだったら飲みたい!」と、本格的なビールらしい味わいを実現。ビールの代替品としてのイメージが定着していたノンアルコールビールテイスト飲料の枠を超え、独自の革新的な商品カテゴリーとして外食市場に浸透させた。
濵田雄一郎氏(濵田酒造代表取締役会長)
本格焼酎市場を牽引してきた芋焼酎市場が緩やかに縮小している中、発売から7年経った今も、新たな焼酎ユーザーの開拓に大きく寄与しているのが芋焼酎〈だいやめ~DAIYAME~〉。その浸透・拡大は業務用市場でも目を見張るものがある。みずみずしいライチを想わせるフルーティーな独特の香りは、長年研究を重ねて辿り着いた原料芋の熟成技術にある。その技術で熟成させた「香熟芋(こうじゅくいも)」と名付けた原料芋で仕込む〈だいやめ~DAIYAME~〉は、従来の芋焼酎の香りが苦手だった女性層や、飲酒経験の浅い若年層はもとより、幅広い層から支持を受けており、芋焼酎市場の今後の拡大の牽引役になることが期待されている。
なお、外食産業記者会が選んだ25年の外食キーワードは「令和の米騒動」「生成AI」「全国最低賃金1000円超え」「麻辣湯(マーラータン)」「朝食市場の拡大」。
■「外食アワード2024」表彰式・交流会開催■
2025年に目覚ましい活躍をみせ、業界に価値ある仕組みを示した外食事業者と、外食事業者をサポートする中間流通・食材事業者、そして、これまで業界に多大なる貢献をしてきた外食事業者を【外食アワード2025】として表彰式を行います。
日時:2026年1月21日(水) 15:00~16:30
場所:外食ソリューションEXPO(居酒屋JAPAN/焼肉ビジネスフェア) セミナーA会場
池袋サンシャインシティ文化会館展示ホールC・D
(〒170-8630 東京都豊島区東池袋3-1-4 サンシャインシティ)
※事前予約制/飲食店以外は有料
※参加にあたり、「①事前来場登録+②表彰式事前予約」の2つが必要になります。
①事前来場登録は以下から
https://entry.gaisyokusolutionexpo.com/registration
②表彰式事前予約は以下から
https://gaisyokusolutionexpo.com/event/award
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