ピースサインの“鳥男”の看板でお馴染み、名古屋発「世界の山ちゃん本店」の名物「幻の手羽先」

午後4時から客が並ぶ本店で「幻の手羽先」を実食

 午後4──。従業員が店外に出てきて提灯を吊るした後、お客を店内に誘導した。道の反対側から遠目に見ていた私も店へ入った。

午後4時の時点で店頭には女性客が並んでいた
午後4時の時点で店頭には女性客が並んでいた

 案内されたのはカウンター席。すぐにメニューを開き、何を頼むかを検討した。やはり最初は看板メニューの「幻の手羽先」で、ほかにも「秘伝の黒手羽先」、名古屋名物「みそ串カツ」、それと「生ビール中」を注文した。

看板メニュー「幻の手羽先」「秘伝の黒手羽先」などを注文した
看板メニュー「幻の手羽先」「秘伝の黒手羽先」などを注文した

 料理が来る間、店内を観察した。営業がスタートしたばかりなので、まだお客の入りは3割程度で、割と空いている印象。意外だったのは女性比率が高かったことだ。そういえば開店前に並んでいたのも若い女性で、今、私のすぐ左側に座っているのも女性である。

「幻の手羽先」が来た
「幻の手羽先」が来た

 しばらくして「幻の手羽先」がやってきた。初めてなので、どうやって食べるのかわからない。だがそこは安心、目の前に「美味しい食べ方」という解説書が貼ってある。手羽先を手に取り、どの順番で食べると上手に食べられるかを図解されており、私はその方法に従った。

「美味しい食べ方」という解説書が貼ってあり、その通りにすると上手に食べられる
「美味しい食べ方」という解説書が貼ってあり、その通りにすると上手に食べられる

 一口食べた。想像よりスパイシーで、京都人の舌には濃いが、ビールが異常に進んでしまいそうな絶妙な味付けがされている。思わず私はジョッキをぐいと傾け、また首を後ろに反らしながら、液体を一気に喉へと流し込んだ。

とにかくビールが進む。手羽先2〜3個で軽く1杯はいけそうだ
とにかくビールが進む。手羽先2〜3個で軽く1杯はいけそうだ

 ぷはーっ!たぶん「幻の手羽先」が23個あれば、ビール1杯がなくなってしまうだろう。

 酒量を調整しながら、続けてやってきた「秘伝の黒手羽先」「みそ串カツ」も食べた。比べるとやはり、看板メニューの手羽先が一番好みである。その後、焼きそばも追加、最終的にビールを3杯飲んだ。もう満腹である。

その後「みそ串カツ」も食べたが、おいしかった
その後「みそ串カツ」も食べたが、おいしかった

 これだけビールが進むとは知らなかった。メニューには味の決め手となる「幻のコショウ」についての紹介があった。いちいち「幻」がつくところが笑えるが、間違いなくこのお酒が進みまくる味こそ「世界の山ちゃん」の躍進を支えていると感じた。

 満足した私はお勘定をお願いした。対応したのは店長と思われる男性。少し雑談したが、一時期、創業者の近くで仕事をした経験があるとのことだった。「営業終了後、掃除も一緒に手伝ってくれる優しい方でしたよ」と言っていたのが印象的だった。

 店舗に滞在した時間は約1時間。大満足で本店を後にした次第である。

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