〔海外決算〕米ホーム・デポ、2~4月期は増収減益=値上げ見送る方針

ホームデポ
(i-stock/phillyskater)

 【ニューヨーク時事】米住宅改装用品小売り大手ホーム・デポが20日発表した2025年2~4月期決算は前年同期比で増収減益だった。既存店売上高は為替変動の影響で全世界は0.3%減。米国は0.2%増となった。ロイター通信によると、売上高は市場予想を上回ったが、調整後の1株当たり利益は予想を下回った。

 トランプ米大統領の高関税政策を受けて小売り大手ウォルマートなどは値上げを行う計画を示しているが、ホーム・デポは価格を据え置く意向だ。マクフェイル最高財務責任者(CFO)はCNBCのインタビューで「ホーム・デポの規模、サプライヤーとの良好な関係、事業を通じて継続的に推進している生産性を鑑み、製品構成全体でおおむね現在の価格水準を維持する方針だ」と述べた。製品の半分以上は米国産で、過去数年にわたり中国への依存度を減らし、輸入先の多様化を進めてきたという。

 26年1月期通期の業績予想は据え置いた。13店舗前後の新規開業により売上高は前期比約2.8%増を見込む。決算対象期間が前期より1週間短くなることを考慮した既存店での比較では約1.0%増となる見通し。  

◇ホーム・デポ(HD)決算の概要
     25年2~4月期     前年同期
売上高    39,856   36,418
純利益     3,433    3,600
1株利益     3.45     3.63

(注)売上高と純利益の単位は100万ドル、1株利益は希薄化後、ドル。

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